科名 :ゴマノハグサ科(アゼナ科)
属名 :ツルウリクサ属
学名 :Torenia
別名 :ハナウリクサ ナツスミレ
原産地 :東南アジア アフリカ
種類 :
草丈 :15cm~30cm
開花時期:6月~11月
難易度 :普通2
用途 :鉢植え 露地植え
花言葉 :温和・可憐・愛敬・ひらめき・可憐な欲望
耐寒性 :弱い
東南アジア、アフリカにおよそ40種が分布する一年草、もしくは毎年花を咲かせる多年草です。トレニアは暑い夏にたくさんの花を次々と咲かせ、耐陰性のある、とても育てやすい植物です。
アジアからアフリカにかけて約40種が知られており、一年草のトレニア・フルニエリ(ナツスミレ、ハナウリクサ)、トレニア・バイロニーと、多年草のトレニア・コンカラー(ツルウリクサ)、これらの交雑による園芸品種が出回っています。
一般的に「トレニア」と呼ばれているのは、トレニア・フルニエリです。トレニア・コンカラーは寒さには弱いので、室内に移動させれば冬越し出来ます。
トレニアには、こんもりまとまる「立性」と、ふんわり広がる「ほふく性」があり、ほふく性のトレニアは壁にかけるなど目線の高い位置に飾ると美しさが引き立ちます。
一年草の園芸品種は苗を入手するか、市販のタネを春にまいて、夏から秋に咲く花を楽しみます。
植えつけ
水はけのよい土を好みます。赤玉土7腐葉土3を混ぜたものか、市販の花と野菜の土を植え付けします。市販の土には肥料は入っているので、コレを使うのが便利です。
庭植えする場合は、水はけが悪いようであれば腐葉土を足し、苦土石灰を混ぜて中和し、堆肥を混ぜ込みます。
場所
日当たりを好みます。
少々日陰でも育ちますが、花つきが全く違いますので、出来るだけ日当たりで管理します。真夏は、直射日光を避けて風通しの良い明るい半日陰で育てた方が蒸れる事もなく美しく育ちます。
トレニアは真夏の高温には強いのですが、若干水切れをおこしやすいタイプの植物です。
庭植えの場合は、西日の当たらない場所を選んで植えつけましょう。霜が降りると枯れますが、トレニア・コンカラーは室内に取り込めば冬越しが可能です。
水やり
やや湿り気のある土を好みます。ただ、水を与え過ぎると根腐れを起こしてしまいます。鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。
一度水切れさせてしまうと成育が衰えてしまいます。庭植えのものに比べると、ハンギングバスケットやコンテナ植えのものは乾きやすいので、真夏は朝と夕方の二回お水をあげてもいいですね。
肥料
植え付けるとき、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。そして、花が咲きはじめたら7~15日に1回液体肥料を施します。頻繁に肥料を与えるのが面倒なときは、4月と10月に1回ずつ緩効性化成肥料を与えるだけでもかまいません。秋までお花を咲かせてくれるので、追肥として2週間に1回くらい水やりをかねて液体肥料をあげましょう。トレニアは次々にお花を咲かせますので、エネルギーを大量に消費しています。
増やし方
コンカラーと交雑種は、さし芽でふやすことができます。さし芽の適期は6月から9月です。
種蒔き
発芽適温が20~25度なことから、4月下旬~6月上旬が種まきの適期です。トレニアは光が無いと発芽しにくいので、上からかぶせる土は少しにしましょう。発芽するまでは日陰に置き、常に土が湿っている状態を保ちます。
1. 底の浅い箱に種蒔き用の清潔な土を入れる
2. 始めに土を湿らせてから種を土にばらまきにすると種が風で飛ぶのを防げます。
3. 土は被せず、乾燥しないよう霧吹きで土に水を与えて管理すますが、風の通らない場所か上にビニールシートなどを掛けるのもいいでしょう。
4. 10~15日ほどで発芽し、本葉が3~4枚に生長したら、葉が重ならないように生育のよいものを選んで育苗ポットに植え替える
5. 土の表面が乾いたら水を与えて管理する
6. しばらくはポットで管理し本葉が8~10枚に生長したら、株間を20㎝ほどあけて地面に植え替える。鉢には大きさに合わせて植えつけましょう。
トレニアは、こぼれ種で自然に毎年育つこともあります。花後にできる「さや」が茶色くなったらさやごとカットして封筒などに入れて乾燥させておきます。乾燥したら「さや」から種を取り出して紙にくるんで空き缶に入れて冷暗所で保管します。種ができない種類のトレニアもあります。
管理
トレニアの開花期は、主に初夏から夏ですが、秋までよく咲き続けます。しかし、夏までに花を精一杯咲かせた株は、初秋には少し疲れた姿になります。この印象がトレニアを、夏までの花のイメージにしているのかもしれません。疲労した株は、草丈10cm程度で切り戻し、液体肥料を1週間に1回施します。湿り気のある土を好むトレニアですから花がら摘みはこまめにし清潔にしておきましょう。
病害虫
トレニアは丈夫な植物であまり病害虫は発生しませんが、新芽に「アブラムシ」がついたり、風通しが悪いと「うどんこ病」が発生します。新芽や花に付いていたときは早めに処置をしましょう。ベストガードなどのスプレータイプのものを散布したら、オルトランなどの遅効性の顆粒薬剤を撒いておきましょう。
風通しの良い場所で、水はけの良い用土に植えて育てることで病害虫を予防しましょう。トレニアに発生するのは灰色かび病がほとんどです。梅雨のシーズンなどに株が蒸れたり、花がらが下に落ちて、そこから発生するケースもあります。
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